めづからの手紙 Letters

里山の四季おりおりに寄せて。良い一日を夜からはじめるための暮らしのヒントをお届けします。

めづからの手紙 Letters

里山の四季おりおりに寄せて。良い一日を夜からはじめるための暮らしのヒントをお届けします。

お元気ですか。あちこちで新緑の息吹がにぎやかな島根の里山から、最初のおたよりをお届けします。今日はMeDu(めづ)という一風変わった名前について、その由来をお話しましょう。

2009年に島根県で発見された自然酵母「梅花酵母」を使って、スキンケア製品を作れないだろうか。そんなアイデアが社内で生まれたのが約3年前のこと。発酵の力を体の内と外から取り入れることで、すこやかに輝く大人の「自力美肌」づくりをサポートすることが私たちのミッションになりました。

製品の研究開発が進むとともに、自然と浮かび上がってきたのが「良い一日は夜からはじまる」というコンセプトです。日中働いて家に帰って、緊張から解き放たれる時。くつろぎ着に着替え、顔を洗い、良質な食事をし、ゆっくりお風呂に入って、ぐっすりと眠る。そんな自分をいたわる夜時間こそ、日中にたまった疲れや老廃物をリセットして浄化し、新しい1日の活力を心身に満たす出発点だととらえたのです。

MeDu(めづ)の名前は、「愛する、可愛がる」という意味を表す古語「愛づ」からきています。日本の暮らしに根ざした商品でありたいという思いと、自分をいつくしむ夜時間を大切にしてほしいという思いが、そこには込められています。そして、もうひとつ意外な偶然もあるのです。それは「めづ」が中国語で「梅」をあらわす響きに近い、という事実。梅花酵母の研究に関わった、弊社スタッフの房 薇(ファン ウェイ)が教えてくれました。私たちに梅花酵母をもたらした梅の存在が、通奏低音のようにMeDuの世界を支えてくれているようで、なにやら驚きを感じずにはいられません。

かつて人が太陽とともに寝起きしていたころは、夜はやさしい休息の時でした。けれど現代人の多くは、昼夜を問わず大量の情報やノイズに接し、ストレスを断ち切ることができないでいます。忙しさにまぎれて、食事がおろそかになったり、ゆっくりお風呂に浸かる時間がとれないという人。そんな人の中には、健康的な睡眠や排泄のリズムが崩れて、体調や肌コンディションが不安定になっているケースも少なくないでしょう。「浄化して、満たす」。その巡りめぐる循環のリズムを取り戻すために、あなたも夜時間の大切さに心を留めてみてはいかがでしょうか。